価格:529円 |
2月15日は井伏鱒二の誕生日ですね。
本名は満寿二なのに釣りが好きすぎて名前を魚にしたとか。
でも一番好きなのはサンショウウオだったらしいです。
太宰治の小説のモチーフなんじゃないか、とも思うんですけど…どうなんでしょう?
詳細は井伏鱒二のWIKIにて!
青空文庫も載せたいところですがなんと井伏は95歳まで長生きした作家なので青空文庫には載ってないんですよね。
代表作は山椒魚や黒い雨でしょうか。
私は駅前旅館も嫌いじゃないですね。主人公がどうしようもない感じがして。
価格:496円 |
個人的に頭に猫を乗せたお写真がとても和みます。
あとどことなく将棋のひふみん感ありませんかね?
よろこんでいきるまいにちひふみん日めくりカレンダー ([実用品]) [ 加藤一二三 ] 価格:1,296円 |
こういうお茶目なところとか。
受賞後、文藝春秋に呼ばれた(日本文学振興会の創設前でした)井伏は、当然贈呈式があるものと思って袴をはいて行ったところ、芥川賞の火野葦平が出征中だったこともあって式がなく、将棋を指していた菊池寛から時計と賞金を渡されただけだったので拍子抜けしたとか。#直木賞
— 日本文学振興会 (@shinko_kai) 2018年2月15日
井伏鱒二とウイスキー
井伏鱒二は大の釣り好きであるとともに、酒好きとしても知られています。
95歳まで生きたということですし、酒は百薬の長っていうのは本当なんでしょうかね?
そんな彼の酒に関する名言は
「飲んだときは酔った方がいい。飲んで酔わないと体に悪い」
だとか。
他にも『勧酒』の訳も有名ですね。
『勧酒』だけではピンと来ない方も
サヨナラダケガ人生ダ
という一節は聞いたことがあるのではないでしょうか。
そんな井伏は大のウイスキー党で水割りを好んで飲んでいたようです。
そして二日酔いになったらぬるめのお風呂にじっくり入ってお酒を抜いていたんだとか…。
正直体に悪そうかな?って思うんですけど95歳の長寿ですからね。
#文豪雑学
— 冬島@文豪雑学 (@yaya_fuyushima) 2018年3月5日
井伏鱒二の晩年はもっぱら薄いウイスキーをお供に、訪ねてくる人たちの話の聞き役だったそうです。東京・萩窪の自宅にはいろんな人たちが訪ねてきたんでしょうね。
「作家の酒」より
井伏鱒二と身延の釣り師匠
お酒が好き、お風呂も好き、釣りも好き。
そんな井伏鱒二が釣りの師匠として親しんでいたのが、温泉街の床屋のご主人だったそうです。
昭和4年、病み上がりの井伏は当時目的で山梨県の下部温泉に訪れました。
この温泉は信玄の隠し湯として知られた湯元です。
当時は混浴が当たり前だったようで、湯治をしにきた人も、若い娘さんも一緒に入っていたそうです。
なるほど、そういう文化があったから駅前旅館が生まれたのか…。
井伏の釣り師匠はヤマメ釣りの名人で、最初は湯治目的で来てた井伏でしたが
執筆のため、それと、川釣りのため、と何度もこの土地を訪れていました。
師匠の床屋さんは今も井伏命名の「やまめ床」という名前で受け継がれているそうです。
愛用の竹竿を持って、師匠と一緒に釣りをする井伏鱒二。
ちょっとほんわかする光景ですね。
このお話の出典はこちら
価格:1,728円 |
井伏鱒二と教授
井伏の若い頃の写真って見たことありますか?
ちょっと丸顔の美少年~美青年って感じでとても可愛らしい印象を受けると思います。
ですが、その可愛らしさが仇となったのでしょうか。
早稲田大学では仏文学科に所属
大学のロシア文学者の元で文学を熱心に学んでいた井伏ですが
その教授が同性愛者で、彼は言い寄られてしまいます。
困ってしまった井伏は誰にも言えずに大学を中退したそうです。
井伏鱒二と太宰
井伏鱒二は「文学で嘘をつく」という評判があるそうです。
そんな評判に信憑性を持たせるのが太宰治です。
太宰は幾度となく井伏から金を借りたり、お嫁さんを紹介してもらったり
いわば井伏は太宰の恩師と言えます。
太宰の井伏好きエピソードとして
14の時から井伏鱒二のファンであり「この人は天才だ!」と思って弟子入りしたとか。
そんな太宰は晩年
「井伏さんは悪人です」
と遺書に書き残しています。
このショッキングな一文は今でも文学者が「どのような意図であったのか」と謎の解明をしています。
このお話の出典はこちら
価格:1,404円 |
他の文豪のお話も「文豪のお話」というカテゴリーでしています。
良かったら見てくださいね。