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「放浪」織田作之助【読書感想文】

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今日の読書感想文はオダサクの放浪です。

体調の悪さも相まってなんというか…ただただつらかったですね、この話は。

 

オダサクの本は青空文庫で読めるものが多いんですね。今更知りました。

 

織田作之助 放浪

 

もう一度体調いい時に直視したい話って感じです。

 

 

 

このお話もオダサクの短編ですね。

 

・あらすじ

 

主人公の順平はあまり幸せな生まれ、とは言えませんでした。

言外に「お前が生まれなかったら」という雰囲気を漂わす祖母に育てられ

その祖母が死ぬと、父の元へ戻されました。

父の家には器量よしの義姉、義弟がいて実の兄ともども同情顔で見られる始末。

実の兄は櫁柑山の地主に養子へと貰われたが

貰われた先ですぐ男の子が生まれこき使われていました。

そんな兄のあとをついてはお手伝いをする幼少時代。

養子としての兄の扱いを見ながら、自分も養子へと貰われます。

その先では、兄程きつく当たられることはなく、

けれど、既に染みついてしまった卑屈な気持ちが消せることはありませんでした。

結局貰われた先の一人娘が妊娠してしまい、

その子供の義理の父親として結婚してくれ、と言われ断れない順平。

鬱々と、それでもそれなりの日々を送っているときに、兄の訃報が耳に入ります。

ある意味どうしようもない死に方をした兄。

それを見て、何かがはじけたのか順平は仕事で持たされていた金を持ち放浪します。

放浪して、気が付けば名ばかりの嫁が婿をとり、行く場所が塞がれてく

 

そんなお話です。

 

 

・わからなかった単語

途中までメモしてたんですが、ちょっと途中で書けなくなりました。

 

信玄袋

信玄袋 亀甲 黒 殿方 男性 巾着

こんな感じのバッグのことらしいですね。

未だとお着物に合わせそうなやつ。

 

 

艶歌師

縁日などでヴァイオリンを弾き歌本を売るもの。

 

立ちん坊

仕事を待って立ち続けている者

 

 

・感想

もうね、つらい。この一言で終わっちゃいます。

なんかこう…それでもいつかは幸せになるんだろうか…

って考えて読んでいたんですけど、そんなこともなく。

最後も希望があるのやらないのやら…。

みじめ、って言えばいいのかな。

特に兄の文吉は幸せだった時あるのかしら?とか考えてしまいます。

 

でもこの時代の幸せってなんだったんだろう?とか

今の時代で幸せとは?ってぐるぐる考え出しては気持ち悪くなてしまって

体調のせいでしょうかね?

 

ともかく読んでいてつらかった…。

 

時代に合わせられなかった不器用さん、そんな感じに見えます。

 

次はぱーーっと明るい話が読みたいな!!

 

ではでは