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葬送のフリーレン1巻ネタバレ感想

マンガ大賞をとったという作品ですね

機会があったので読みました。まずは一巻を読んだ分の感想です

 

 

1巻のあらすじ


魔王を倒した勇者一行の中の魔法使いに焦点を当てた後日談のファンタジー
勇者(人間)・戦士(ドワーフ)・僧侶(人間)・魔法使い(エルフ)の4人パーティ。
特に長寿の種族であるエルフの魔法使い・フリーレンは人間の価値観や感情にどうしても共感できない。10年という長い旅だったが、エルフの彼女にとってはほんの短い期間に過ぎなかった。しかし、時の流れは残酷で、まず勇者が大往生。ついで、僧侶もまた死に瀕していた。
そんな中、僧侶は魔法の才を持つ養い子をフリーレンに預けたいと申し出る。

って感じですかね

 

勇者一行が人間臭くてとても良い


勇者というと清廉潔白で情に厚く、騙されても騙されても人助けをやめない。みたいなイメージが自分にはありました。
僧侶、というとやっぱり清廉潔白で優しく、時に厳しい。怒ると怖い。そんなイメージがやっぱりありました。
が、そんなイメージをゆるーくぶち壊すこの物語の勇者と僧侶。
まず自分がイケメンだと理解してる勇者・ヒンメル。その上で人々に忘れられないようにと像を立ててもらい、しかもそのポージングで悩むってあたりがとても好感がもてました。知り合いになりたいかどうかは別として。
僧侶・ハイターは、戒律的には飲まないであろう酒を飲む破戒僧。しかも二日酔いで役に立たないこともあるなど大変ユニーク。あといい性格してますね。

ドワーフの戦士アイゼンは結構イメージ通りだったかな?
ただ、ドワーフという人と異なる価値観・考えを持っている点はやはり珍しく個性的だったと思います。一巻の時点ではまだ影が薄いかな?

そんな感じで、なんというかテンプレ通りの「正義の勇者一行」とは違った彼らが魔王を倒した後から物語が始まる、という部分がまず面白いなと感じました。


寿命の違う種族の交流

 

主軸はやっぱり価値観の違いなのかなぁと。
まず、ぼやーっと考えてた「寿命が違うとこれだけ考えが違うんだ」というのをあちらこちらのエピソードから見せてくれるんですが、それがうまいな、と。
例えば、寿命が違うからエルフのフリーレンにとっては10年もそこまで長い時間ではないわけです。それはわかってるわけです。読者は。
でも、フリーレンはわかってなかった。
魔王を倒して、勇者一行と旅をする前と同じように旅をして、ふと思い出したので勇者一行に会いに行く。
すると、勇者一行は老いているわけです。
自分のイケメンっぷりをわかっていた勇者は背も小さくなり、髪の毛もなくなっている。
僧侶は背はそのまま、雰囲気もそのままですけれど着実に老いている。
その変化を頭で理解はしていても、フリーレンはあまりよくわかっていないんです。
最盛期から50年たった状態で1週間の旅は過酷である、ということがわからないくらいに。
ここの描き方がとても丁寧で残酷で好きですね。まだ読んでない人は是非、とおすすめしたいです。

 

二人旅


人間は老いる。フリーレンの想像よりも遥かに早いスピードで。
だから、なのか。それとも意識してないのかはわかりませんが、フリーレンは誰かと旅をするというのは勇者一行以外は拒んできたような感じです。
が、まだくたばってない生臭僧侶のハイターに養い子を任されます。
そこからは二人旅になるんですよね。
魔法使い二人旅。正直バランス的にどうなんだ?って感じになりますけど、少なくとも1巻の間ではかなりいい感じ。
流石勇者一行の魔法使いとその弟子って感じでしょうか。
ただ、この子もフリーレンを置いて老いて死んでしまうんだなぁと思うとちょっと切なくなります。
物語はそこまで書くのかな? 一番気になるのはその辺かもしれません

 

今後の予想とか

一巻のラストで物語の集着地点となりそうな「天国」というキーワードがでてきました。
そこでフリーレンは勇者ヒンメルともう一度会い、喋り足りなかったところを埋めるのかな。それがハッピーエンドなのかどうかはわからないですけれど。
それまでの間にもう一度4人パーティを組んだりするのかな? と勝手に予測してます。
まずはアイゼンの弟子の戦士かな?
そうなると魔法使い・魔法使い・戦士で前後衛はどうにか体裁は保てそう。フリーレン程の魔法使いに前衛必要かはちょっと疑問ですけど。魔法が効かないモンスターとかいるのかな?
最終的に4人パーティになるなら僧侶が入る予想。

時の流れの残酷さを描きつつ、ゆったり時間が過ぎていく感じのお話でとても期待できます。
流石なんか賞とってるだけありますね!
2巻も楽しみです。